【第12回 「経営と税金」について考える。】2016年12月05日
【登場人物】
黒田 健 …黒田工業㈱の社長。創業30年。建設業を営むベテラン社長。
白山 ひかる…白山運輸㈱の若手社長。創業3年目。運輸業を営む。
桃井 さくら…商工会議所の若手経営指導員
12月に入り、今年の終わりを実感する健さん、ひかる、さくらさんの3人。
会社の節税に対して率直に疑問をぶつけるひかるに、健さんがやっていた税金と向き合わない秘策を伝授します。
○桃井指導員
いよいよ12月に入って今年も大詰めですね。
○黒田社長
そうだな、いつ頃からかな?なんの節目も感じなくなったのは・・・。
昔は年の瀬になると出費も多いけど売り上げも伸びたんだけどな。
○白山社長
あっ健さん、その出費のことなんだけど、いつも思うのが節税っていうと、何ですぐ経費を使うってなるんですかね?
○桃井指導員
私もそう思います、「税金を払うくらいなら何か買った方がいい」っていう社長さんって結構いますよね。
○白山社長
経費は人間でいえば1日3回の食事みたいなものだから・・、食べなきゃお腹が空くし、食べ過ぎると苦しくなる。
つまり経営に例えると、会社を育てるために、その資源を使うことを「経費を使う」っていうんだと思うんだけど…。
○黒田社長
ははは、さすが昭和を知らないひかる君らしい発言だな!そうだな~、ひかるの言っていることもわかるんだけど、俺もその昔、納税をすることに抵抗を感じたときがあったんだよ。
○桃井指導員
そのとき健さんはどうしたのですか?
○黒田社長
税金は社会のために役立っている・・・ なんてキレイには思えなくってさ。
○白山社長
それでどうしたんですか?
○黒田社長
俺がやった対策は、
① 税金は自分で支払いに行かない
② 税金を支払うときの納付書は絶対見ない
とかして、気に障らないように心掛けていたよ(笑)
○桃井指導員
健さんでもそうだったんですね~
○白山社長
そうか、健さんも大人になったんですね!
○黒田社長
まあな、要は社長が「経営と税金」についてどう向き合うかということだと思うよ。
○白山社長
経営と税金か、何となく「自分と会社」の切り分けにも似てますね。