【第13回 「事業の承継について~自らの思いを次世代に託す~」】2017年01月05日
【登場人物】
黒田 健 …黒田工業㈱の社長。創業30年。建設業を営むベテラン社長。
白山 ひかる…白山運輸㈱の若手社長。創業3年目。運輸業を営む。
桃井 さくら…商工会議所の若手経営指導員
新年も明け、今年の抱負を述べる健さんとひかる。新事業所の立ち上げを目標に掲げたひかるに対して
息子への経営承継と答えた健さん。次世代への事業の継承に込めた思いを二人が熱く語ります。
○桃井指導員
新年あけましておめでとうございます。
○黒田社長/白山社長
おめでとう、さくらさん今年もよろしくね!
○桃井指導員
さて、お2人は今年何か目標とか掲げましたか?
○白山社長
僕は去年から動いている話だけど、夏までには新しい事業所を立ち上げることが最大の目玉かな?
○黒田社長
俺のほうは息子への経営承継だな~
○桃井指導員
50代後半で経営承継を進めるんですか?早いですね
○黒田社長
そうだな、遅いよりは早いほうが良いだろ。大切なのはズルズルと引き継ぐのではなく、期限を決めてスパっと終わらせること。息子が専務という立場で長くいるのは次世代への新たな息吹が生まれない、俺はそう思うんだ。
○白山社長
そうですよね、僕も時々思うことがあって事業承継をする前に急に死んじゃうことだってある訳だし、経営者ならもっとエンディングのことを考えて今を生きるべきだと・・
○桃井指導員
事業承継は親族だけでなく勤めている社員の方やお取引先にも影響しますものね。
○黒田社長
俺は「第2の人生」とか「老後の楽しみ」とか「ハッピーエンド」とか、あんまり好きな言葉じゃないし、広島カープの黒田のようにさ!
○白山社長
カッコ良く終わらせ、若い者に託したいんですよね(笑)でも健さんにはいつまでも僕が付いていますよ!