【第21回 大企業に喝!『廃業したコンビニから見えてくるもの』】2017年09月01日
【登場人物】
黒田 健 …黒田工業㈱の社長。創業30年。建設業を営むベテラン社長。
白山 ひかる…白山運輸㈱の若手社長。創業3年目。運輸業を営む。
桃井 さくら…商工会議所の若手経営指導員
田舎に唯一あったコンビニが潰れてしまったことを話すひかる。
それを聞き、コンビニが抱える問題点を指摘する健さん。
健さんが考える「問題点」とは?そしてそこから見えてくる大企業の
経営方針について持論を展開していきます。
○白山社長
これ、お盆に田舎に帰ったときのお土産です。
○桃井指導員
ありがとうございます。
○白山社長
そういえば田舎に帰ったら
ちょっとショックなことがありまして・・・。
○桃井指導員
どうしたのですか?
○白山社長
僕の故郷は人口5,000人位の小さな村なのですが、
一店舗しかなかったコンビニが廃業していまい、
聞いたらみんな困ってましたよ。
○黒田社長
コンビニの経営は厳しいからな。
本部のロイヤリティがちょっと高いんじゃないか?
FCオーナーはほぼ休まず働いていても、
これだけ廃業するコンビニがあるんだからさ・・。
そもそもコンビニ大手は過疎地の食の供給について
どう考えてんのかな?
○白山社長
やっぱり利益優先なんじゃないですか?
昔は食料品を扱う小さな店がいくつか
あったんですけど、コンビニができたから
ほとんどの店が閉じてしまったんです。
○黒田社長
そうだったんだ、そりゃ深刻だな・・。
しかし、コンビニに限らず大企業は
やや儲けすぎだと思わないか?
○桃井指導員
確かに今期も過去最高益を出している
企業が多いと聞きました。
○黒田社長
大手企業の経営陣は株主を気にしているのか
「利益はお客様へ還元するもの」なんて
考えている経営者は少ないんだろうな。
○白山社長
確かに・・・!
それと、大、中、小と企業の規模が違うだけで
社員の給与の差がこんなに開いてしまって
いるのも何か問題があるような気がしています。
○黒田社長
何だか難しい話になってきたな・・・。
まぁ俺たちは規模など気にせずに
お客様と社員のために毎日頑張るしかないな。
○桃井指導員
はい、私も同感です。
○白山社長
白山運輸㈱も給与水準を上げられるように頑張ります。