【第22回 減価償却の範囲内での借入金返済なら問題ないのはわかるけど・・】2017年10月02日
【登場人物】
黒田 健 …黒田工業㈱の社長。創業30年。建設業を営むベテラン社長。
白山 ひかる…白山運輸㈱の若手社長。創業3年目。運輸業を営む。
桃井 さくら…商工会議所の若手経営指導員
念願の新しい事業所が完成したことを報告するひかる。
建設費の返済の為に20年のローンを組んだことを
聞いた健さんが減価償却費の計上の際の
「耐用年数」について語ります。
○白山社長
こんにちは、健さん、さくらさん
今年の初めに着工していた新しい
事業所の許可がようやく下りました。
○黒田社長
おー、そりゃおめでとう!
○桃井指導員
凄いですね。
○白山社長
銀行からも無事借りることができたので、
これから頑張らないと・・。
○黒田社長
幾ら?
○白山社長
5,000万円の20年返済です。
○黒田社長
やるね~、建物の耐用年数は何年?
○桃井指導員
ひかるさんが先日気にされていたので
お調べしましたら定額法で22年でした。
○白山社長
そうなんです。
返済期間と減価償却の期間が
ほぼ同じだったんで、
わかり易くて良かったです。
○黒田社長
ほう、つまり毎期規則的に償却した上で
黒字なら返済は心配ないということだな!
○桃井指導員
さすが健さん、会計にも明るいですね。
借入のある企業は、
「最終利益」に「減価償却費」を足して
「借入金の元金返済額」を差し引いたところで
プラスになっていれば資金繰りは
心配ないということですよね。
○白山社長
ただトラックは定率法なので
最初の償却費が大きくて大変なんですよねぇ。
○黒田社長
そうそう、例えば車両の耐用年数なら
3年~10年とかさ、多少幅を持たせて、
あとはその企業が決めても良いと
思うんだけどな。
○白山社長
確かに税金も大事ですけど、
先ずは経営であることを
税務署もわかってほしいですよね。
〇白山社長
まあ難しい話はこのくらいにして、
簡単なお披露目会を近々やるんで
お2人とも必ず来てくださいね。
○黒田社長
オッケー
○桃井指導員
もちろんです!!