【第35回 「経営者の使命は勝ち残れる企業づくりを目指すこと」の巻】2018年11月01日
【登場人物】
黒田 健 …黒田工業㈱の社長。創業30年。建設業を営むベテラン社長。
白山 ひかる…白山運輸㈱の若手社長。創業3年目。運輸業を営む。
桃井 さくら…商工会議所の若手経営指導員
【前書き】
深刻な人手不足から今後の会社経営の行く末に不安を感じている健さん。
これからの中小企業は無理に事業を拡げず、手堅く経営すべきかもしれないと
考える健さんに対して、ひかるが自らの情熱・想いを語ります。
○さくら
こんばんは、夜の定例会なんて久しぶりですね。
○健さん
こんばんは、最近思うんだけど人手不足って深刻な問題だよな?
○さくら
私もそう思います。ここ1、2年は人材確保の相談が増えてきていますね。
○健さん
人手が足らないと求人募集が多くなるから社員の定着率も下がるんだよな。
○ひかる
良い人材が来たくなる会社にすればいいんじゃないですか?僕は大企業にも負けない職場を目
指しているのでその自信はありますよ!!
○健さん
ひかるの言うことはもっともなんだけどな・・・ただ最近は長く続いている会社でも将来が見
えないって言ってるところも多いし、更に人手も不足しているとなると事業を縮小するしかな
いって気がするんだよな。
○ひかる
健さんの会社のHPには、勝ち残るということを目指すのが経営者の使命って書いてあります
よね!?
○健さん
俺も昔はそう思ってたんだけど・・・。
○さくら
最近は、「労働時間の削減」「最低賃金」「70歳定年」など働き方ばかりがクローズUPされて、
中小企業の経営の実態や役割の部分が置き去りにされている気がします。
○健さん
中小企業は、手を拡げずに小さくコンパクトにまとめた経営をしていた方が良い時代が来てい
るようにも感じるんだよ。
○ひかる
ほんとですか?
○健さん
今年の春から、業界団体の理事を受けたんだけど、会合に行くといろんな人から会社が疲弊し
ているって話が上ってね。そういうのを聞くと俺もつい共感しちゃうんだよな。
○ひかる
健さんが業界のお手本となるような経営をしなかったら誰がするんですか?
○さくら
それだけ人手不足が深刻ということなんでしょうね・・・
でも健さんならいい経営を続けていればきっと良い人材に巡り合いますよ。
○健さん
勝ち残るということを目指すのが経営者の使命か~、すっかり忘れてた。
今日はひかるにパワーもらったよ。ありがとうな。